QRコードでアクセス解析。印刷物の効果測定をする方法を徹底解説(GA4編)
この記事では、Googleアナリティクス(GA4)を使い、効果測定をする具体的方法について解説します。
サイトに Google アナリティクスをインストールすることが難しい場合、デンソーウェーブ社による QRコード作成ツール「クルクルマネジャー」を使うことで、より簡単に効果測定が可能です。以下の記事もご参照ください。
→ GA不要!QRコードで簡単に印刷物の効果測定をする方法(クルクルマネージャー編 )
QRコードの用途は品番などの業務的用途にとどまらず、クーポン券やチラシなど、紙からWebへの導入ツールとして多用されています。QRコードを挿入することで、スマホでは打ちにくい長いURLアドレスもあっという間に読み取ってくれて、大変便利です。
また、QRコードを使えば印刷物の反応を見たり効果測定をすることができます。
オフラインの印刷物等からオンラインへの導線としてQRコードを活用する場合、Google社が提供するGoogleAnalytics(グーグルアナリティクス)を使えば、特別な費用が不要で、どの媒体からアクセスがあったかなど、反応や効果を測定することができます。
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目 次
QRコードで印刷物の効果測定を行うメリットは?
印刷物の反応や効果測定は実際のところあやふやになっている部分が多く、長年の勘を頼りに制作することが多いですが、こちらの手法を使えば、反応を数値として客観的にみることが出来ます。
ですので、この施策は効果があった、この施策はまずかったという反応を、客観的数値という資産が残ります。
Googleアナリティクスで何が分かるの?
Googleアナリティクスはホームページのアクセス解析ツールで、いつどこからアクセスがどれだけあり、これだけの結果をもたらしたという事が一目でわかるツールです。多くの企業ページで採用されているアクセス解析ツールで、閲覧者の動向が記録されています。
- アクセス解析
印刷物のQRコードをユーザーが読み込むことで、印刷物経由のユーザー数が分かります。DMやチラシ、クーポンの印刷媒体ごとに、またAパターンDM・BパターンDMといった複数パターンのDMで反応を知りたい場合も、別のQRコードを挿入することでそれぞれの反応率が計測出来ます。
- ユーザーの行動
印刷物からQRコードを読み込んだユーザーが、例えばスマホで電話をした、とかメールフォームで問合せをした、商品を購入したなどの行動を記録できます。
GA4 で解析可能なQRコードの設定方法
Googleアナリティクスに登録されている前提になりますが、設定方法を順に説明します。
1.パラメーターを設定したURLを作成する
まず、何を見てアクセスしたかの設定をするために、QRコードにするURLアドレスにパラメーターを付与します。パラメーター部分には何を見たかの情報を入力します。
下記GoogleツールよりCampaign URL Builderサイトで、キャンペーンURLが作成できます。
下記ボタンからアクセス可能です。
下図、Campaign URL Builderというサイトで、QRコード化するためのパラメーターを設定したURLを作成します。
上記パラメーター付きURLは、作成ルールが分かれば、上図にアクセスしなくても自分で作成可能です。
2.QRコードを作成する
パラメーターが付いたURLをQRコード作成サイトへコピー&ペーストして、QRコードを作成します。ここでは特に紹介をしませんが、フリーで作成可能なサービスが多数あります。
左のように出来上がったQRコードを保存します。
3.QRコードを印刷物に配置する
クーポン券やDM・チラシ等、対象となる印刷物に2.で保存したQRコードを印刷物に配置します。
これで準備完了です!!
QRコードの作成、印刷物への配置については、以下の記事にまとめられた注意事項もご参考にして下さい。
→ サイズ・余白は大丈夫?印刷会社が教える、失敗しないQRコード印刷の必見ポイント
GoogleアナリティクスGA4での結果の見方
1.どの媒体から流入したか
Googleアナリティクス(GA4)のレポートニューから集客~トラフィック獲得を選択、そしてセッションの参照元/メディア項目を選択します。
この例ではsaleDMのQRコードを使って読み込んだ場合のパラメーターを設定したので、そのQRコードを読んだユーザーの数値が表示されます。
次に、選択項目をセッションのキャンペーンにします。
今回、Campaign URL Builderで設定したキャンペーンコード200731が表示されるので、いつのsaleDMから流入したかが分かります。
よく通販の折り込み広告等で「期間限定、お安くします!ただし7月31日の〇〇新聞朝刊チラシを見た、とオペレーターにお知らせ下さい!」
というフレーズがありますが、こちらはそのような測定を自動でやってくれます。
2.流入したユーザーの行動
表を横にスクロールすると、コンバージョン欄が表示されます。Googleアナリティクスで別途設定が必要になりますが、上図のようにsaleDMの200731号から流入したユーザーがスマホからの電話するという行動を取ったという結果が表示されています。
あらかじめ、スマホからの電話や問合せページ、購入ページを目標としてWebサイトにコンバージョンタグを設定し、GA4でも設定をすることで、この例でいうとsaleDM7月31日号のQRコードから流入したユーザーの行動が分かります。
まとめ
Googleアナリティクスを使えば、クーポンやDMを発送したごとに、それら印刷物からWebを読み込んだユーザー数、また実際のゴール(問い合わせや購入)の測定が可能になります。
そのため、何が良かったかという根拠をもって次回の施策が可能になります。
現在、DM等の紙媒体は印刷物のみで終わる施策はほとんどなく、最終的にはWebサイトへの導入を目的としている印刷物が大多数です。
Webサイト閲覧者のうち、どれだけの人がDMから流入したのか?という反応や効果が読み取りにくい紙媒体ですが、パラメーターを付与したQRコードからWebに導くことで、印刷物からアクセスしたユーザーを追跡することが可能となり、上記の計測データが得られるのです。
高山印刷ではこのような効果測定用QRコード発行も可能です。
効果計測をするにあたり、流入についてより細かく対象を分けることで(配布場所等)、反応を詳しく知ることができます。
その場合はバリアブル印刷を活用して、個別パラメーター付きのQRコードを多数発行することが出来ます。バリアブル印刷についての詳細はこちらの記事をご覧ください。
個別 QR コードつき印刷物の効果測定をしたい!という方、お気軽にご相談ください。
投稿者
- 1999年入社時は当時貴重なMacに触れたくてDTPを担当、その後本社地区の営業担当を経て、2005年からは東京営業所長。
バリアブル印刷には初代オンデマンド印刷機導入時より、20年近く携わっており、専門分野としてあれこれ知識を貯めました。
お客様からの課題解決のため、社内で知恵を絞って対応しています。
プライベートでは1人息子と父子キャンプを楽しんでいます。